粉瘤(ふんりゅう)・アテロームの治療について

粉瘤(ふんりゅう)とは?

粉瘤とは、皮膚の下にできる袋状の構造物で、垢(あか)や皮脂などの老廃物がたまってできる良性の腫瘍です。
通常は痛みもなくゆっくりと大きくなりますが、細菌感染を起こすと赤く腫れ、強い痛み・膿・発熱を伴うことがあります。

 

治療の基本方針

粉瘤は自然に治ることはなく、完全に治すためには「袋ごと摘出」する手術が必要です。

 

主な治療法

感染していない粉瘤(炎症のない状態)

**計画的な手術(摘出術)**がおすすめです。

  • 局所麻酔で皮膚を切開し、袋(被膜)ごと取り除く。
  • 手術時間は小さいもので10〜30分程度。
  • 傷口は縫合し、数日後に抜糸。
  • 再発しにくく、皮膚がきれいに治りやすい。

【メリット】感染リスクが低い・再発しにくい。
【デメリット】麻酔や縫合が必要・小さな傷あとが残る場合あり。

 

感染している粉瘤(赤く腫れている・痛みがある状態)

まずは感染を落ち着かせる処置を行います。

  • 膿がたまっている場合:切開して排膿(うみ出し)。
  • 抗生物質の内服や外用。
  • 腫れや痛みが治まったら、後日あらためて摘出手術を行うのが理想です。

【注意】この段階で摘出しようとすると、組織が崩れて完全に取れず、術後の出血や感染のリスク、再発の可能性が高まります。

 

手術後のケア

  • 当日は出血・腫れを防ぐため安静にしてください。
  • 指示があればガーゼ交換や洗浄を行います。
  • 抗生物質や痛み止めの服用を続けてください。
  • 傷口が治るまでに1~2週間程度かかります。

よくあるご質問

  1. 放っておいても大丈夫ですか?
    → 症状がない場合もありますが、徐々に大きくなったり、繰り返し化膿することがあるため、計画的な摘出をおすすめします。
  2. 傷あとが心配です
    → できるだけ目立たないような切開線を選びますが、部位や大きさによっては線状の瘢痕(はんこん)が残ることがあります。
  3. 再発しますか?
    袋(被膜)を完全に取り除ければ再発しにくいですが、感染中の手術や途中で袋が破れてしまった場合は、再発することがあります。

まとめ

  • 粉瘤は良性のしこりですが、治すには手術が必要です。
  • 感染前の摘出がベストな治療です。
  • 感染している場合は、まず膿を出して炎症を落ち着けましょう。

ご不明点がありましたら、診察時にお気軽にご相談ください。

 

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