■ 粉瘤(ふんりゅう)とは?
粉瘤とは、皮膚の下にできる袋状の構造物で、垢(あか)や皮脂などの老廃物がたまってできる良性の腫瘍です。
通常は痛みもなくゆっくりと大きくなりますが、細菌感染を起こすと赤く腫れ、強い痛み・膿・発熱を伴うことがあります。
■ 治療の基本方針
粉瘤は自然に治ることはなく、完全に治すためには「袋ごと摘出」する手術が必要です。
■ 主な治療法
① 感染していない粉瘤(炎症のない状態)
**計画的な手術(摘出術)**がおすすめです。
- 局所麻酔で皮膚を切開し、袋(被膜)ごと取り除く。
- 手術時間は小さいもので10〜30分程度。
- 傷口は縫合し、数日後に抜糸。
- 再発しにくく、皮膚がきれいに治りやすい。
【メリット】感染リスクが低い・再発しにくい。
【デメリット】麻酔や縫合が必要・小さな傷あとが残る場合あり。
② 感染している粉瘤(赤く腫れている・痛みがある状態)
まずは感染を落ち着かせる処置を行います。
- 膿がたまっている場合:切開して排膿(うみ出し)。
- 抗生物質の内服や外用。
- 腫れや痛みが治まったら、後日あらためて摘出手術を行うのが理想です。
【注意】この段階で摘出しようとすると、組織が崩れて完全に取れず、術後の出血や感染のリスク、再発の可能性が高まります。
■ 手術後のケア
- 当日は出血・腫れを防ぐため安静にしてください。
- 指示があればガーゼ交換や洗浄を行います。
- 抗生物質や痛み止めの服用を続けてください。
- 傷口が治るまでに1~2週間程度かかります。
■ よくあるご質問
- 放っておいても大丈夫ですか?
→ 症状がない場合もありますが、徐々に大きくなったり、繰り返し化膿することがあるため、計画的な摘出をおすすめします。 - 傷あとが心配です
→ できるだけ目立たないような切開線を選びますが、部位や大きさによっては線状の瘢痕(はんこん)が残ることがあります。 - 再発しますか?
→ 袋(被膜)を完全に取り除ければ再発しにくいですが、感染中の手術や途中で袋が破れてしまった場合は、再発することがあります。
■ まとめ
- 粉瘤は良性のしこりですが、治すには手術が必要です。
- 感染前の摘出がベストな治療です。
- 感染している場合は、まず膿を出して炎症を落ち着けましょう。
ご不明点がありましたら、診察時にお気軽にご相談ください。












