睡眠時無呼吸症候群(SAS)をご存じですか?

眠っている間に呼吸が止まっていませんか?

 

「大きないびきをかく」「眠っても疲れが取れない」「日中に強い眠気がある」
これらは睡眠時無呼吸症候群(SAS)のサインかもしれません。

国内に1000万人近く存在すると推定される睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、眠気や倦怠感が続くことで日中のパフォーマンスが低下し、また、高血圧や不整脈など、生活習慣病の発症や増悪、不整脈、は脳卒中、心筋梗塞による突然死を引き起こす可能性がある病気です。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)になると、睡眠中に呼吸が断続的に止まることで、体にさまざまな影響が出ます。主な影響は以下の通りです。

 

  1. 日常生活への影響

  • 強い日中の眠気:仕事中や運転中に眠気が襲い、事故の危険性が高まる。
  • 集中力・記憶力の低下:脳がしっかり休めず、判断力や注意力が低下。
  • 疲労感や倦怠感:睡眠時間は取っていても、質が悪く熟睡できない。
  1. 健康へのリスク

  • 突然死の可能性
  • 睡眠時無呼吸症候群では夜間の突然死のリスクが、健康な方と比較して2.6倍と言われています。
  • 高血圧・心臓病のリスク上昇
    呼吸が止まると酸素不足になり、血圧や心拍が不安定になります。
  • 脳卒中・心筋梗塞の危険性
    酸素不足と血圧上昇が繰り返され、血管に大きな負担をかけます。
  • 糖尿病の悪化
    酸素不足や睡眠不足は、血糖コントロールにも悪影響を与えます。
  • 寿命の短縮
    重度のSASでは、心血管疾患による死亡リスクが高まると報告されています。
  1. その他の影響

  • パートナーからの苦情(大きないびきや呼吸停止が目立つため)
  • 性機能の低下(男性に多い)
  • 抑うつや気分障害のリスク上昇

 

次のステップ

  • 自分がSASかもしれないと思ったら → 睡眠時のいびき、呼吸停止、日中の眠気などに当てはまるようなら、検査を受けるのが第一歩です。

 

検査の流れ

  1. 問診・生活習慣の確認

  • 睡眠中の様子や日中の眠気などをお聞きします。
  • ご家族の目撃情報も参考になります。
  1. 自宅での簡易検査

  • 指先や鼻にセンサーをつけて一晩の呼吸状態を調べます。
  • ご自宅でできるため、手軽で負担が少ない検査です。

睡眠評価装置2

 

 

  1. 精密検査

  • 簡易検査で無呼吸が疑われた場合、結果によりさらに詳しく調べます。
  • 脳波や心電図、呼吸の状態などを測定し、正確な診断を行います。
  • 当院では精密検査も入院ではなく、自宅で行える体制を整えています。

図1

 

治療の方法

CPAP療法(シーパップ)

  • 寝ている間に鼻マスクで空気を送り、気道を広げて呼吸を助けます。
  • 多くの方に効果があり、日中の眠気や疲労感が改善されます。

cpap装置2

 

マウスピース治療

  • 軽症の場合、下あごを前に出すマウスピースを使用し、気道を広げます。
  • 歯科へ依頼しマウスピースを作製していただきます。

生活習慣の見直し

  • 体重を減らす、寝酒を控える、横向きで寝るなど、日常の工夫も有効です。

 

治療後のサポート

  • 治療を始めた後も、定期的に効果をチェックします。
  • 睡眠の質を保つため、一緒に調整していきましょう。

CPAPの機械はレンタルですので、月一回の受診が必要です。

br dohfamilyclinic
特定健診・各種がん健診 眠ってる間にできる無痛の胃カメラ検査/鼻からできる負担の少ない胃カメラ検査についてはこちらから お問い合わせ Contact どうファミリークリニック Facebookページ Director's Blog 院長ブログ