熱中症と暑さ指数

梅雨明けから大変暑い日が続いていますね。

気象庁の発表では2019年の夏の暑さは平年並みとのことですが、6月の梅雨時からの暑さで、今後どうなるか大変心配です。

 

天気予報では日中の「最高気温」にどうしても目が行きがちですが、実は熱中症の指標として気温よりも重要な「暑さ指数(WBGT)」というものがあることをご存じでしょうか?

暑さ指数(湿球黒球温度:WBGT=Wet Bulb Globe Temperature)は、熱中症を未然に防ぐことを主目的とした指標です。単位は気温と同じ摂氏度(℃)で示されますが、

その値は気温とは異なります。暑さ指数(WBGT)は人体と外気との熱のやりとり(熱収支)に着目した指標で、人体の熱収支に与える影響の大きい ①湿度、 ②日射・輻射(ふくしゃ)など周辺の熱環境、 ③気温の3つを取り入れた指標です。

 

WBGTは日常生活に関する指針が定められており、この指数が28度を超えると熱中症患者の発生率が急増することが知られています。

WBGT値は、環境省の熱中症予防サイトにある「暑さ指数(WBGT)の実況と予測」で自分が滞在する地点を調べることができます。

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気温だけを見て熱中症に備えようとすると、湿度や熱、換気等に対する注意がおろそかになり、今日は猛暑日ではないからと油断して危険な状態に陥りかねません。お出かけや屋内外で作業をするときは、これからは最高気温の予想だけではなく、暑さ指数(WBGT)がどれくらいになりそうかにも注意を払って対策を怠らないようにしてください。

特に熱中症になりやすいお子さんや高齢の方には注意を払い、「おかしいな」と思った時にはすぐに涼しいところに移動し、水で冷やすなどの対応を行い、早めの受診を心がけてください。

 

十分に注意しながら皆さんで楽しい夏を過ごしましょう。

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