前回はすり傷の処置のお話をしました。
今回はナイフや包丁などでスパッと切った傷(切創)や、転倒したときに硬い角にあたり、
皮膚ごと裂けた傷(裂傷)についてです。
切り傷
切り傷でも非常に浅い傷の場合は、前回同様に水道水でよく洗って絆創膏でOKです。
ただ、少し深いと思われる場合や、なかなか出血が止まらない時は縫合処置が必要となることがあります。
不安がある場合は早めに受診してください。
裂傷
裂けた傷の場合は、基本的に受診していただくことをおすすめします。
創部が汚染されている可能性もあり、また、避けるときに強いエネルギーがかかっているため、
時間とともに強く腫れてくる事があります。
もちろん、縫合する方がよいことも多く、ほっといたら治るだろうという自己判断は化膿のリスクもあり、
厳禁です。
時間がたつと、組織が炎症で脆弱化するため、縫合も難しくなりますし、治癒までに時間がかかる場合もあります。
上記の通り、切創や裂創場合は受診していただける方が良いと思われます。
「1日様子を見よう」ではなく、早めの受診をおすすめします。